恋愛戦隊トゥルレンジャー 〜2学期編〜

茜  「…おかえり!」

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早苗 「こ、これで、今日の23人目、しゅ、終了ですぅ…。」

茜  「はぁ、はぁ、こ、これだけ多いとさすがに、はぁ、疲れるわね。」

葵  「ったく、最近のこの転校生の多さは何とかならないのかー。」

茜  「かすみロボも少し限界に近いし…、何とか私たちだけで倒せる様にしなきゃね。」

璃未 「転校生レーダーに反応!!」

茜  「またなのー! はいはい、今度は何学期?」

早苗 「2学期のようですぅ。」

茜  「そう、じゃあ佳織、麻衣子先輩、準備して!」

佳織 「分かりました。」

麻衣子「あら、今度は私も行くのね。」

茜  「じゃあみんな、集まって。いい、私たち通年の3人とかすみロボは、はっきりいって

疲れきってるわ。だから、あなたたち二人を中心に学園祭でいっきにカタを付けたいわ。

特に佳織、責任重大だけど大丈夫?」

佳織 「私に出来ることでしたら、全力で努力します。」

茜  「じゃあ行くわよ、トゥルレンジャー、出動!」

♪パーパーパパ―パパ――♪

葵  「今回のターゲットはどうやらあいつみたいだね。」

茜  「じゃあ、佳織が学園祭の準備で出来るだけ気を引きつけてちょうだい。それで麻衣子先輩はとにかく一緒に下校して例のやつを…、ね?」

麻衣子「あら、またあれをやるのねー。」

佳織 「じゃあ行って来ます。出来るだけ頑張ります。」

茜  「頼んだわよ、私達にはもうあまり体力が残ってないわ。」

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佳織 「責任重大だわ…。でもやらなくちゃ。えーっと、ターゲッティング!」

「ちょっと中里さん、本当に大丈夫?」

佳織 「だ、大丈夫よ…、これぐらい、何ともな……バタッ。」

「な、中里さん!!」

茜  「(よし、ナイス、佳織!)」

佳織 「ね、ねえ、あなたの好みのタイプってどういう女の子なのかしら?」

佳織 「い、一緒に学園祭を見て回らない?」

茜  「佳織は絶好調ね、これならいけるわ!」

早苗 「隊長、先輩が学園祭の帰りの下校の誘いに成功しましたぁ。」

葵  「やった、これなら大丈夫だよ隊長。」

茜  「じゃあ私たちは、一足先にロボに乗りこむわよ!」

早苗、葵「ラジャー!」

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「いや、お世辞じゃなくて、香坂先輩って本当に美人だと思いますよ!」

麻衣子「まあ、そんなこと言ってるとお姉さん、本気にしちゃうぞ♪」

バチバチバチバチ。

早苗 「相手男子にダメージ大! ですぅ。」

茜  「よし! 佳織、麻衣子先輩、早くロボに乗って!」

葵  「全員乗り込んだみたいだね。いいよ、隊長。」

茜  「じゃあ行くわよ、かすみロボ、発進!!」

♪テッテテ―ン、テンテテテッテ―ン♪

茜  「今日は時間も体力も無いわ。一気に必殺技を使うわよ!」

葵  「OK、いつでもいいよ。」

佳織 「こちらも準備完了です。」

茜  「いっけ―――――!!!」

全員 「かすみ〜んビー―ム!!」

かすみ「ごめんね。」

ゴ…ゴゴゴゴゴ、チュドーン!!!

葵  「やったあ、大成功! ほら、告白してるよ、あいつ。」

早苗 「任務完了ですぅ。」

麻衣子「告白してる男の子って、かっこいいわねー。」

佳織 「お役に立てて、本当に安心しました。」

茜  「でも今日は、本当に疲れたわ。カラオケに行く気にもならないし…。まっすぐ帰ろっか、みんな。」

全員 「はーい。」

日々増えつづける転校生、しかし彼女たちは体力の限界まで全力で立ち向かっていく…。

彼女たち以外に、転校生を救える者はいない。転校生を幸せにするという宿命のもと、日々戦いつづける。

頑張れ、トゥルレンジャー! 頑張れ、かすみロボ!

―――――完―――――

{次回予告}

かすみロボが動かない!? トゥルレンジャーに最大の危機到来!

次回、3学期編にご期待下さい。(爆)

作:ICEさん
オリジナル公開:199?年??月??日
ここでの公開:2000年8月10日