一言で言うと恋愛シミュレーションゲームです。特定の女の子と相思相愛になったらめでたしめでたし。おしまい。
登場人物は高校生。動作機種はプレイステーションで、媒体はCD-ROMになってます。
1996年12月13日、5800円で発売。その後1998年11月19日にPlayStation The Best版として2800円で発売されています。2004年現在では中古屋を探すのがいいのかも。
ある日、青空高校2年生の主人公は、両親から重大な事を告げられた。1ヶ月後に引っ越しをする。離れたところなので、高校も転校になる。
明日、友人たちに話そうと思った主人公だが、妹のみさきから口止めをされた。そんなことを言えば、皆は気を使うだろう。できれば最後まで話したくない。主人公は、同意した。
主人公は、思った。このままでは、何も変わらない。今までより、もう少し積極的になってみるのもいいのではないか。
それから1週間の間に、幼なじみをはじめ、妹の同級生、運動の得意な女の子、読書の好きな女の子、高校のアイドル達と知り合いになった。女の子たちが自分自身のことをどう思ってるかは、妹が教えてくれた。
女の子たちは、最初はなかなか話もできなかった。それでも、何度か出会ううちに、話をするようになった。やがて、下校後一緒に帰るまでになった。しかし、月末を最後に転校する。女の子たちとも、別れなければならなくなる。
これは、女の子と知り合い、何度も出会って話をしながら仲良くなり、最後の日に告白され、ある重大な決断を下すことになった、高校2年男子の物語である。
恋愛対象人物は全部で9人。ゲームは春夏秋冬どれかの季節を選んでプレイしますが、すべての季節に登場する女の子が5人、季節ごとに1人登場するので、1回のプレイでは6人が登場することになります。
恋愛対象にならないけど重要な人物も登場します。
男性には声はありません。TLSRで付けられることになります。
最初にプレイする季節を選択。春夏秋冬から選びます。次に主人公の名前を決め、5種類のパラメータを5段階で設定します。
これらの数値はプレイ中変わりません。数値によって特定の女の子との出会いが変わったり、態度が変わったり、多少難易度等が変化しますが、すべてのパラメータを最低にしても最高の状態で終了させる事ができます。
登場する女の子たちはそれぞれ好みを持ち、パラメータによっていくつかある出会いのパターンが決まります。出会いのパターンが何であったかによって憧れの方向へ気持ちがすすんだり仲良しの方向へ気持ちが進んだりします。
学校内、寄り道、休日の外出では、いくつかの場所を事前に選択します。ゲームが進むとその場所に行きますが、そこで女の子に会えれば会話が生じ、場合によってはイベントがおきます。
学校から帰る時、帰宅途中の女の子と会うと一緒に下校しようと誘う事が出来ます。断られるかもしれませんが、話がうまく進めば休日デートの約束も可能。
最後の休日の翌日は、それまで黙っていた引越しの件がみんなに知れ渡ります。そこで女の子たちがどういう反応を示すかによって、ラストを迎えることになります。
Event(出来事、事件)。女の子たちとの普段の会話の他に発生する出来事。
普段の会話では主人公側もしくは相手が話し、もう片方が簡単に受け応えをして終わりというだけのものですが、それとは違ってかなり流れを持つ話がしばらく続く場合があります。中には全体の流れに重大な影響を与えるものもありますので注意。
時々、特別なCGがはいるイベントがあります(神社でお祈りをしている場面のCGとか、風でスカートが(以下省略)CGとか)。それらのCGは記録され、ゲームの開始もしくは終了後に見ることができます。
下校時、帰宅する女の子と会う機会が最高3回あります。その時、誘いに乗ってくれると途中まで会話をしながら帰る事が出来ます。
会話のネタによっては盛り上がったりしらけてしまったりします。盛り上がりすぎても恥ずかしがって途中で帰られるし、しらけすぎても呆れられて帰られてしまいます。
うまく話が運ぶと好感度が上がり、ある一定以上になるとデートの誘いを受けてくれます。
また会話は学校を出てから別れる場所(駅やバス停等)の間ということなので、会話をするたびに別れる場所へ近づいていく為、話の回数には限度があることになります。うまく話が運んで好感度が上がれば会話できる回数も増えます。女の子の状態によってはなにげない会話2回程度で恥ずかしがって逃げてしまう事もあり、なかなか難しいところであります。
この「下校会話」「会話モード」というのがTLSシリーズ最大の特徴らしい。ということは他の恋愛シミュレーションゲームにはこういうのはないんかな?
舞台は青空高校とその周辺の町。海や山が気軽に行ける距離にあるらしく、そこそこ田舎な感じのするところです。
とりあえずルーズソックスや髪の毛真っ赤とか真っ青とかツリまゆ毛描いてるようなケバい女子高生は出てません。これはシリーズ全てに共通してます。キャラクターも、色の境目が顕著に目立ついわゆるアニメ塗りというのではなく、綺麗にぼかされた描かれ方です。絵柄で賛否分かれるみたいですけど個人的には好みな絵柄。
また、台詞の言い回しも、割と普通っぽいです。みんな特徴はあるものの、自然な言い方になってます。アニメなどでは独特な言い回しをするキャラが結構登場したりしますが、その手のに食傷気味な方も、TLSなら大丈夫ではないかと思います。……語尾に「にゃ」「にょ」とか付けたり、そういう独特な言い回しがダメだとは言わんけども、そういうのが好きって人ばかりでもないですしね。
ちなみにキャラクターデザインは全作品とも松田浩二さん。8bit機全盛の1980年代に『月刊マイコン』を読んだことがある方ならご存じかと思いますが、読者のコーナーのイラストや4コマ漫画を描いていた方です。
その時漫画に登場していた3人組のうちの1人である多部田俊雄さんは、「センチメンタルグラフティ」等いくつかのギャルゲーの製作をしてます。名前をキーワードにしてサーチエンジンで探すといろいろとヒットします……。もう1人は松田さん自身、後もう1人の女の子は……、今何やってるのかな?
詳しくは発売元のサイトに行って見たほうがいいですね。
以前は「たからやすりの宝箱」というWebpageがありました。残念ながら2001年12月31日をもって閉鎖になってます。ただ、The Internet Archiveで保存されてましたので、そこで見ておくのもいいかもしれません。
以下の攻略本が発売されています……、いました。
各キャラクターの紹介と簡単な攻略方法、実力テストの問題&解答集、声優さん(恋愛対象+みさき+冴子先生)アンケート、キャラや制服の設定イラスト集等、これさえあれば全員攻略OKの本。表紙は白背景に綾音ちゃんのバストショット画像。
私は1999年4月に通販で購入しました。本屋に置いてあったら迷わず購入でしょう。というか2003年現在で入手できるかどうか。
今すぐ購入することができますと書かれているが、指定のページはありませんでした。また、アスキーストアにもなく、Amazonでも
この本は現在お取り扱いできませんと書かれているのが現状です。うぐぅ。