星になまえを

以下は古い話ですのでご注意下さい。資料的な価値しか持ってません。

応募終了

2001年8月31日 をもちまして、小惑星発見者の大友哲さんや月刊「星ナビ」編集部等による「星になまえを」の応募が締め切られました。このページも適当な時期に削除しようかと思ってます。削除せず、関連ページからのリンクを切るだけで済ませるかもしれません。

ということで私からは8月31日に「小惑星名選定委員会」宛に推薦文等からなるメールを送信しておきました。結果がどうなるかは……、期待せずに待つことにします。

関係ないけど、2001年5月に発見された小惑星 2001 KX76 が、これまで最大だったセレスを抜いて最大の小惑星になったというニュースを知りました。セレスは初めて発見された小惑星で、直径は950km。今回の小惑星は少なくとも1200km以上だろうとのこと。小さい方は毎月見つかってますが、最大のが見つかるとは思ってませんでした。今回のはカイパーベルト天体ということで可能性はあったわけですが、実際にそういうのがあったと聞くと少々驚いてしまいます。

結果

2002年現在、「森下茜」という名をもつ小惑星は存在していません……。でも、「たこ焼き」と命名された小惑星があります! 茜ちゃんの大好物「たこ焼き」が小惑星の名前になったのです! う、う〜む……。

2001年9月15日、大阪は万国博ホールで開かれた「宇宙ふれあい塾2001」にて小惑星に命名するという企画があり、親子連れの参加者により「TAKOYAKI」の名前が選定されました。

そして2002年5月16日、国際天文学連合が「TAKOYAKI」の名前を公表。「小惑星(6562)TAKOYAKI」となったのです。

宇宙ふれあい塾2001
NASDAのWebpage内、トピックスから
子供たちの提案による小惑星「たこやき」、誕生
天文関係でおなじみアストロアーツのWebpageでの紹介

あとは「KARAAGE」と命名された小惑星が誕生したらパーフェクトだ! 茜ちゃん狂喜!

「星になまえを」は、残念賞という結果に終わりましたが、茜ちゃんの大好物が星の名前になったということで、とりあえずはよかったんではないかという事にしまして、このページの更新を終える事にします。

茜ちゃんにプレゼントを

TLS2において……

浜辺での寄り道デート。宵の明星、つまり金星について、惑星の中で一番光り輝く星だと森下茜は説明しました。それを聞いて主人公はつぶやきました。「…森下さんみたいだ」

幼い頃、親戚の兄が話してくれた星の神話。そこから天文に興味を示すようになった森下茜。部活こそバスケットボール部に所属しているものの、文化祭のプラネタリウムに喜び、科学博物館に展示してあった月の石に感動する高校2年生の女の子。

星が好きな茜ちゃんに星を実際にプレゼントしてあげることはできません。しかし、似たような事なら可能になっています。天体の中で唯一、ある程度の範囲で自由に名前を付けることができるものがあります。その天体に「森下茜」という名前を付ける事ができるかもしれません

その天体は小惑星。多くは火星と木星の間にあり、太陽を中心として回っています。1801年1月1日 という、19世紀最初の日にイタリアの天文学者ピアッツィにより初めて発見されて以来、数多く発見されました。近年の天体観測技術の高性能化によって発見のスピードは早まり、現在軌道が確定されて登録番号が決まっているものだけでも2万個を越えています。

小惑星になまえを

星座、明るい恒星、惑星、衛星等はすでに名前が決まっています。新しく名前が付けられるのは、新しく発見される天体のみ。それも自由に名前を付ける事ができる可能性があるのは小惑星のみです。彗星でも発見者の名前が付けられるのであって、発見者が自由に名前を決められる訳ではありません。

その「命名提案権」をもつのは、小惑星の発見者か、軌道の確定者です。要は、小惑星などを探して発見しないことには(もしくは軌道を計算しないことには)命名提案権は得られません。実際に天体観測をし、小惑星など新天体を探している人でないと無理な話です。

しかし今回、そういう人でなくても「命名提案権」を得られるかもしれない話がでています。正確に言うと、すでに小惑星の命名提案権を持つ方が、5個の小惑星について名前を募集しているのです。

日本で発売されている3種類の天文関係月刊誌のうちの一つ「星ナビ」7月号 88頁〜95頁「ステキな『なまえ』を考えてください。」がその記事です。現在8月号が発売されていますが、それにも応募に関する記事があります。募集された名前は、今回のために発足した「星ナビ小惑星名選定委員会」が選定し、提案します。

こういうチャンスはそうそうあるものではないと思います。ということで、この機会に「Morishitaakane」の名前を応募してみようと思ってます。

興味のわいた方、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。応募締め切りの8月31日までまだ時間はあります。

名前はどうやって決まるの

国連の中にある国際天文学連合(The International Astronomical Union)という組織の中に、小天体命名委員会というのがあります。提案された名前及び推薦文を、この委員会が審議します。却下されるケースもあるそうですし、一旦却下された名前が提案者の要望(質問or抗議の形)で再び審議され、採用されたケースもあるそうです。

ちなみに名前の提案は、小惑星を発見からもかなり時間がかかるようです。最低3夜分の位置を測定して軌道を決定(ガウスの最小2乗法ってやつだっけ?)したあとも数年にわたって追跡観測を行い、やっと「登録番号」がもらえます。その時点でようやく「名前を提案する権利」を行使できるそうで。

ちなみにこの「提案できる名前」、いろいろと制約があります。また推薦文も必要です。その辺いろいろあるようで、発見しても名前を付けない方もいるようです。個人的には勿体ない話と思いますが、この辺は実際にやってみた方でないと判らないところがあるのでしょう。ちなみに池谷−関彗星などでもおなじみの関勉さんも小惑星を多数発見していますが、命名してないものも結構あるようです。

関勉発見の小惑星一覧
「コメットハンター関勉のホームページ」内の1コンテンツ

応募要綱

注意その1

まずは、提案する名前について。これは後述する命名の決まりに反しないものを。

さらには「推薦文」が必要になります。星に付ける名前として(例えば)「森下茜」という名前がどれだけ相応しいか!ってのを書くわけですね。これは本来英文で書く必要がありますが、今回の応募に関しては前述した「星ナビ小惑星名選定委員会」で英文にするようです。ということで今回は日本語でOK。200〜1000文字程度ということで。

名前及び推薦文は、郵送の他 e-mail でも受け付けています。ただ、やはりここはオリジナルの情報元である「月刊星ナビ」の記事を読んで判断してほしいと思ってますので、郵送先の住所やメールアドレスは書かないでおきます。私のこの文章内の不手際(気をつけてはいますが)によって選定委員会に迷惑がかかってもいけませんので。

注意その2

推薦文が出来上がった時点で、杉山一郎プロデューサーあたりにメールで一言知らせておいた方がいいように思います。許可を得るというよりも知らせる、という感じで。

注:実際には「空色放課後放送部」宛に送っておきました。

命名の決まり

命名に関してはいくつか決まりがあります。調べた中では次のようなものが。

すでに付けられているものには次のようなものがあります。

とりあえず、神話以外で架空の人物というと……

天文に興味を持つギャルゲー登場人物(女性のみ)

遠野美凪
AIR:天文部 唯一の部員
火倉いずみ
夜が来る!: 天文部部長
星野 瞳
星空☆ぷらねっと:天文部に入部

「天文 ヒロイン」等、適当なキーワードで探したため、抜けているものもあると思います。というかこの3作品はギャルゲーというよりエロゲーですか?

駄文

グッピーなど熱帯魚の新しい品種に「桂木綾音」、バラや蘭等の新しい品種に「蒼月たかね」と付けられれば、もお完璧です。ちなみに学名にゲームキャラなどの名前を付けるのはほぼ不可能です。とはいえ、理論の名前を面白いものにしようとして無理やり作った「α・β・γ理論」、亡き恩師の名前の頭文字を惑星名に付けた「Pluto(冥王星:Pl は、パーシヴァル・ローウェルの頭文字)」などがあるように、もしかしたら誤魔化してなんとかできるかもしれませんが…。

というかなんというか……、もし、小惑星に二次元キャラの名前がつくとしたら、星の力をもつ小学生の女の子になりそうな気がするんです。今回の応募が1999年とか2000年だったらほぼ間違いなかったように思うんですが。もしそんなことになったら……、あの女の子は即行で天文台を作って観測しそうな気が……。

駄文その2

2002年11月9日追加。国際星名登録社(INTERNATIONAL STAR REGISTRY)というのがあり、6等星から9.5等星の恒星に名前をつけて登録するという作業をやってるようです。ステラレジストリーや、日本旅行TiS大阪支店が仲介をしてるみたい。

その記録は米国議会図書館と、そして国際的にも信用が高いと言われるスイスのジュネーブ銀行のISR地下金庫にマイクロフィルムで永久保存されます。という事ですが、これは月の土地の売買をしてる会社と同じく、ジョークというのは書くまでもなく分かる事なんで、こんな事書くのは無粋以外のなにもんでもないんですけれども。

登録費用はステラレジストリーが税別3万円+登録証明書送料、日本旅行TiS大阪支店が31500円。個人的にはこの手のジョークで3万円の価値があるとは思えないのでパス。国際的に認められるわけでもないからとか権威がないとかそういうのじゃなくて、星を観測するでもなく単に名前をつけるだけで商売にするってのが好きになれないだけの話であります。茜ちゃんはどう思うでしょう。同じカネ出すんだったらたこ焼き3万円分のほうが喜んでくれるに違いないぞっ。

駄文その3

小惑星に名前は付けられなかったけど、名前がどこかの天体に行くかもしれません。セレーネの成功を!

tls-04@coomaru.com
公開:2001年7月23日
更新:2007年3月3日
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